職場で安全衛生サブリーダーなんかをしていると、たまに労災の話なんかも耳にします。
労災は人ごととして聞くと、不注意とか慢心とか確認不足とか、いろいろ突っ込みたくなるんですが、当人にしてみればケガをしたくて作業したわけではないでしょう。
”事故”は起こるべくして起こるのでしょう。
周りの人は後からなんとでも言えるものです。
「なぜ1人で作業したの?」とか、「なぜ手すりを持たなかったの?」とか、「無茶とは思わなかったの」とか…当人にしたら問題なく出来ると思ったからその作業を実行したのでしょうにね。きっと。
そんな労災の中でも最近話題に上がるのが転倒防止です。
階段でつまずいたり、雪道で転倒したりなど、転倒するシチュエーションは実に豊富です。
調べてみると、”つまずき”によって転倒そして労災となるケースは、労働災害の中でもトップクラスの原因になっているみたいです。
不思議です、皆んな自分を若いとか体力があるとか思っているのではないでしょうか?
うちの職場でもそうだが、職場メンバーの平均年齢は年々上がっている。
みんなが加齢してことによって、体力とか、敏捷性とか、平衡感覚とかは確実に下降線を描き出している。
そんな自分の衰えに気づけない人が、ある時につまずいて転倒してしまう…。
それが事故となり、労災ではないだろうか?
”つまずきが防げたら労災は減る”と、この時期は労災防止の目がつまずきに向いている。
うちの会社ではつまずき防止策として、労働衛生マネジメント協会というところが作ったビデオを観ることになりました。
このビデオはどうでしょうか?
私の感想は「たったこれだけで防止出来るの?」です。
10秒から20秒程度の運動をするだけ。毎朝に実践してもさほど負担にはなりません。
もうこれは実践するしかありませんよね。
私はその日から”つまずき防止運動”を実践することになりました。
毎朝、実際に防止運動をやってみると、自分のバランスの悪さがよく分かります。
右足での片足立ちはきれいな形で立っていられます。
でも左足での片足立ちが簡単ではありません。
立った瞬間から左右にフラフラしてじっと体勢を維持することが出来ないのです。
どうにかこうにか10秒ほど我慢出来ていますがうまくいきません。
なんとか慣れで形良く片足立ちが出来るようになりたいものです。
つまずき防止運動を初めて効果はどうでしょうか?
これは実践している人しか分からないと思いますが、階段の上がり下がりが楽だと言えると感じています。
これは、
いつもよりつま先が上に向いているのでしょうか?
足の筋力がアップしたのでしょうか?
どこがどうとかは言葉で表せられないのがモドカシイです。
でも自覚としては階段を上がりやすい、手すり無しでも3階まで上がることが出来る!?そんな感じといえます。
つまずき防止運動は朝出かけるちょっと前の時間で出来ます。
洗面所とかでも足を浮かせるだけで、”つまずき”リスクをゼロに近づけられる。
これは実践するしかない手だと私は思います。