私にはとてもショッキングな話でした。
実は私は高卒です。大学は卒業していません。
理由は早く働きたかったから。
父親が早くに亡くなって、母ひとりで小さな子供３人を育ててくれた事から、高校生くらいの頃には早く働きたいという気持ちでいっぱいでした。
高校には工業高校を選んだこともあって、高校卒業後の就職は楽でした。
だって求人票の数が半端じゃないくらいに、たくさんありましたから。
でもね高校生はひとり一社制なのです。
一社に内定をもらった段階でその子の就職活動は打ち切りです。
その子はもうその会社に入社するしかないのです。
大学のように、何社も内定をもらってその中から１社にしぼるようなことは出来ません。
就職が難しいのは、就職をする前に会社の中が分からないからだと思います。
うちの会社に就職したいと思っても、商品とか工場は見たことがあって分かったとしても、実際どんな職場でどんな風に、仕事して商品を作っているかがまるで分かりません。
チームワークがあるとかないとか、冗談を言える雰囲気なのか違うのか。
就職して、中のひととなって、会社が見れるようになってくるのでしょう。
その時に、思い描いている会社と違ったり、幻滅したりした人が短い時間で会社を離れていくのだと私は思います。
私は高校を卒業してから、この道一筋と言えるくらいの年数を、ひとつの会社でがんばってきました。
若者たちは会社に対する考えが変わってしまっていますが、私が働きだした当時は就職した会社に生涯務めるのが当然、転職するひとは”辛抱なし”に思われたくらいです。
日本では、高卒で働いてなんの不満も、そして不便もなく暮らせています。
でも高卒でいることを見直しする必要があるかもしれません。
その理由は”ビザ”です。
もし海外で働きたいと就労ビザの取得を考えたとしたら、高卒では”ビザ”を取得出来ない国が多いのです。
こんなところに学歴が出てくるのです。
どんなに働く意欲があったとしても、条件にあっていないと、取得するアクションすら出来ないことになります。
例えば、もし日本がやばい状況になったとした時、海外に脱出して働いて暮らそうと考える人がいるかもしれません。
でも高卒では就労ビザが取れないのです。
観光用のビザは取得出来ても、就労ビザは大卒でないと取得するの難しいみたいですね。
この話を聞いて思ったこと、それはこの先に大学で学び直しが必要だと言うこと。
今はまだ仕事を持っているために実現するのは難しいですが、６０歳を超えた後には、それもいいのではないかと思います。
もし実現出来るとしても、お金がとても心配ではあるのですが…
感染症でこの先の世の中が、どう変わるかが分からない世の中になってきました。
いつでもどこでも働ける準備はしておくに越したことないでしょう。
まぁ気負いなく、そんなことを台風接近した夜に思いました。
