一番古い記憶はなんですか?
今、私は58歳。もうじき誕生日です。
「人生で一番古い記憶はなにか?」これについて考えると、わたしの記憶は3歳の誕生日。
姉からもらったガム一枚の記憶でした。
一般的に言えば、人々の一番古い記憶はさまざまです。
と言うのも、幼少期の出来事は不思議なほど鮮明に思い出すことがあるからです。
例えば、1番古い記憶として、自分が幼い頃に親と一緒に遊んでいる場面や、初めての学校や保育所の日とか、お気に入りのおもちゃをもらった瞬間、家族との特別な旅行など。
人はカラーで鮮明な思い出を持っているものです。
わたしの場合は、「姉からもらったガム一枚」。
この記憶は、私が幼少期に抱えていた、たくさんある思い出の中のひとつです。
しかし、子供の頃の記憶って、時系列的に整理されていないですよね。
その記憶の中には、おそらく3歳になる前の出来事も含まれているでしょう。
その時の具体的な年齢と関連付けが難しいのです。
ただし、誕生日だけは別格です。
誕生日のイベント日に起こった出来事は、たいていは鮮明に覚えています。
私の場合、その一番古い記憶が3歳の誕生日のガム一枚でした。
この出来事は、なぜか記憶に残っていますし、今でも鮮明に思い出すことができる記憶です笑
たぶん、私の人生において、小さいけれど幸せの瞬間だったのでしょう。
その瞬間が輝いていた、心に深い印象を残してくれる場面だったと思うのです。
思えば、この記憶からはすでに55年もの年月が経過しました。
その長い時間の中で、さまざまな出来事や経験が、私の人生に重ねられてきました。
人生は本当に不思議で、あっという間に過ぎていくものです。
時折、これまでの人生の歩みを振り返り、過去の自分と現在の自分とを比較することがあります。
どの記憶と比較しても、しあわせを感じるのはこの「3歳の誕生日」。
私の中で特別な存在であることを感じます。
時が経つにつれて、新たな出来事や経験が私たちの人生に重なっていきます。
そして、その中で、初めての記憶は次第に遠くの過去に遡るものとなります。
もうすぐに50代最後の誕生日がやってきます。
3歳の誕生日のガムの記憶に匹敵するような特別な瞬間が待っているかどうかはわかりません。
ただ、過去の記憶は私たちの人生を豊かにし、新たな経験と共に成長していくのだと感じます。
一番古い記憶は、人生の物語の始まりを飾る特別なページであり、そのページあるから次の冒険が始まるのです。