うちの会社にも新入社員が入社してきたみたいです。
みたい……と言うのはうちの職場に配属されないから。
社内のニュースを読んで、そして帰宅するときに濃紺リクルートスーツの集団に出会って、気づいたのです。
泥臭い品質やサービス関係の職場ではだいたいこんなもの。
でもまぁ、若い人には開発とか企画とか、ちょっとは夢のある職場に配属されるほうがよいでしょうね。たぶん。
学校も入学式が終わりましたし、新生活が始まっています。
初登校日の日ってどうでしょう、憶えていますか?
子供の初登校日は憶えていても、自分の初登校日は案外忘れているかもしれません。
だって相当に古い記憶ですから。
でも中学校と高校の初登校日であれば憶えています。
それは”ことば”が印象に残っているから。
私は頭に残す、記憶はするのは得意です。
小さな頃からの色んなことを記憶しています。
その割に最近のことを忘れていますが……汗
でも頭に記憶があるとはいえ、きちんと時系列で記憶しているわけでもなく、すぐに記憶が引っ張り出せるわけでもありません。
初登校日の記憶なんて、何かインパクトになることがなかったら、ある日の出来事に収まっていただけでしょう。
でもありがたいことに、同級生からのひとことと、先生の思いによって今でも初登校日の記憶として残っています。
”ことば”って大切ですね。
中学の入学式です。
私の通う中学は、2つの小学校が一つに中学に通うことになる中学でした。
初めての学生服に手を通して、今までとは違う少しおとなになったような気持ちもあって緊張もしていました。
入学式が開催される体育館に入場したときです、「◯◯小はデカいやつばかりやなぁ」と、すれ違った同級生が言ったのが聞こえました。
私と違う小学校から入学した生徒なのでしょう。
私だけでなく周りにも少し背が高かい子が集まっていたかもしれません。
声を出した同級生になる子も、けっして小さな背丈ではなかったですし、どちらかと言えばやんちゃ系も子でした。
その場は「背が高い!?そうかも!」と言う程度の感想しかなかったですが、今となるとあの一言が記憶を呼び出すキーワードになっている。
とてもありがたい”ことば”になっています。
高校の初登校日を思い出せさてくれるのは、担任だった松井先生の”ことば”です。
その言葉は、「オアシスにほうれん草を咲かせよう!」でした。
オは「おはよう」のオ。
アは「ありがとう」のア。
シは「失礼しました」のシ。
スは「すみません」のス。
そして、ほうれん草は。
”ほう”は「報告」のほう。
”れん”は「連絡」のれん。です。
どれも大人だったら当たり前のこと。
要は大人に必要な基本的なことをきっちりしろ!と言っている言葉ですね。
まだ中学を卒業したばかりの大人になりきっていない我々に、基本を解いてくれたのだと思います。
でも以上に、わたしには高校の初登校日を思い出すキーワードになった言葉。
それが本当にありがたいです。