「やりたいことを仕事にする」、これって楽しそうですよね。
自分の得意なこと、やりたいことだけを仕事にしてお金が稼げたらどれだけ幸せだろうかと考えたことは、わたしにだってありました。
会社に就職すると社会の歯車のひとつになります。
望もうと望まなかったにしても、会社からあてがわれた仕事をするようになります。
自分自身が大きな仕事を回すひとつの部品になりますが、でもそれって自分がやりたかったこと?何か違うような気がします…
最初はもう少し違った感じでした、少しは自分がしたいと望んだ仕事でした。
最初は本を作るような仕事?本を編集するのがメインでした。
毎月、毎日が本の編集です。
最初は無我夢中でした。とにかく本を作って、編集して、発行するのが仕事でした。
当時の所属は品質部門だったのにです。
でも仕事ですから。
メイン以外にもいろいろなサブ仕事があてがわれました。
例えば電話問い合わせへの対応。お客様の電話を直接受ける仕事です。
本を編集する仕事はけっこう好きでした。
でもお客の電話は嫌いです。
単なる問い合わせくらいであればいいですが、中にはクレーム電話もあります。
1時間以上もしゃべり続けるお客様も…疲れますよね。
今考えると自分のペースで仕事が進められないこと、これが嫌だったのでしょう。
なにせわたしは自己中ですから。笑
今ではあんなに嫌いだった仕事がメインになっています。
ユーザークレームに対応したり、ディーラーにレポートを送信したりとか…
そんなことがやりたかった訳ではありません。
でもね、たとえやりたいことを仕事にしても、必ずやりたくないとか、したくないとか、そんなことを嫌でもやらないといけないのです。
例えば、ライターになりたくて独立したとします。
文章を作ったり書いたりするのは大好きですが、それだけでライターの仕事は出来ません。
仕事を回してもらうのに”営業”の仕事も必要でしょう。
お金の計算や税金の支払い、その他で”経理業務”も必ず必要です。
事務所の掃除や整理も必要でしょうし、なんでもやらないとライターの仕事は出来ません。
文章を書きたいだけで独立しても、好きでもないその他仕事はついて回るのです。
ではどうすればいいのか?
いくら自分で仕事を選んでも好きでもない仕事をしなければダメならば、「今の仕事を好きになる」それがしあわせへの近道だと思いませんか?
ずっとやり続けているほうが楽ですしね。
「やりたいことを仕事にする」それを選択するのは間違いではありません。
でも長い目でみると、「やっている仕事を好きになる」のと同じかと。
どちらもエンドロールはハッピーエンドです。
あなただったらどちらを選びますか?