接客業は大変な仕事だと思う。
色んなタイプのお客様に対応しないといけない。色んな精神状態の人にも対応が必要で、中にはこの人おかしい!?と思うような人たちとも対応が必要だろう。
接客を業務にしている人たちは毎日けっこうメンタルをすり減らして働いているのではないだろうか。
私は以前にお客様の電話相談対応をしていた時期がある。
もっとも電話相談ばかりをしていたわけでなく、他の仕事をやりながら”ついで”業務ではあった。工場に掛かってきた電話に対応する仕事であった。
他業務の”ついで”にやっているような仕事ではあったが、それでも日に2~5件程度の電話相談に対応していた記憶がある。
私は”ついで”業務であった電話相談が嫌で嫌でしかたがなかった。
工場に掛かってくる電話であるから商品の分からないことの問い合わせ電話がほとんどであった。
だが中にはネチネチと出来ないことを言ってくる”お客様”がいたり、最初から”お叱り”モードで電話を掛けてくる人もいた。
「それは製品仕様です。」だけでは通じない。
”ついで”業務ではあったが対人業務の難しさを勉強したものである。
身近な接客で気持ちがいい対応をしてくれるのはどこだろうか。
以前はガソリンスタンドであった。
元気な挨拶、テキパキとした対応はまさにCSがNo.1だったと思う。
でも最近は接客込みのフルサービスのガソリンスタンドはコストが掛かるので少なくなった。
あのテキパキ対応、窓拭きに缶コーヒーを貰えるサービスもあったりした。
とても懐かしいですが私も安いガソリンを求めてセルフサービスばかりを利用している。
では、今は気持ちがいい接客をしているのはどこだろうか?
私の行動範囲だけで考えたら間違いなく『マクドナルド』が1番だろう。
マクドナルドはマニュアルに基づいた接客だと思うがハートを感じる接客をしてくれる。
もちろんお店によって違うのかもしれない。販売員によっても違うのかもしれない。
でも同じ対応で同じセリフを云っているにしてはきちんと言葉が私に伝わってくるのを感じる。
言葉のニュアンスとか表情とか、やはり気持ちを込めてしゃべった”ことば”でないとハートを感じることは出来ないと思う。
お客をちょっぴり気持ちよくさせて、「あぁ、またこの店にこよう!」と思わしてくれている。それが『マクドナルド』である。
私は接客してくれたひとたちに、最後に「ありがとう」を必ず云うようにしている。
向こうからの『ありがとうございました。』のことばを背中に聞きながらお店を出るのであった。