mac-3's blog

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メーカー指定価格、家電製品の売りかたが変わってきました。

パナソニックが始めたメーカー指定価格の制度をご存知でしょうか。

今まで家電製品を買う時、家電量販店で値引き交渉をして購入するのが当然だったのですが、その値引き販売が出来なくなる、決まった価格で販売する制度です。

 

今まではメーカーから家電量販店が電気製品を仕入れる、仕入れた電気製品にお店で値段をつけて売る方法でした。

いわゆるオープンプライス、決まった値段がないのが電気製品でした。

 

家電量販店は周辺のライバル店での販売価格やネット価格とかを調べた上で値付けをしてお客様へ販売していました。

 

そして実際の販売では、お客様がよくある価格交渉して値引きするのが当然でした。

「その製品、あそこの◯◯店では◯◯円安かったで、同じ値段にしてよねぇ!」

とか、そんなお客さまの声に販売店が答えていたのです。

 

でも現在、パナソニックの一部商品では販売価格をメーカーが決定して、販売店ではその決まった価格通りに販売をしています。

そこに値引きは一切認められないのです。

 

製造メーカーが販売価格を決めて拘束するのは独占禁止法に抵触しそうですが、販売店が売れそうな数量だけを仕入れて売れ残った場合はメーカーが返品に応じる。

 

メーカーが在庫リスクを背負うかたちなることから、メーカーが直接販売をしていることになり、メーカーが販売価格を決めても問題にならないそうです。

 

その昔は家電には価格がありました。

定価とか標準価格と言っていましたが、この当時はメーカーが価格を付けていたのだと思います。

 

それが今はありません。

オープンプライスとか、希望小売価格とかの呼び名に変わって売り方も変わっていったのでしょう。

 

メーカーから見ると価格を決めていないことで無駄も出ます。

新製品の販売開始時点がトップ高値だとすると、競争だから販売価格は徐々に下がっていきます。

 

この価格対応ですが、販売店はもちろんですがメーカーも出荷価格を下げて対応しているのです。

 

メーカーでは下がった販売価格を巻き戻すために、新機種を投入するのです。

ちょっと機能をアップさせて新製品として販売するのです。

そんなちょっと無駄に思えることが当たりまえに行われてきました。

 

でも今回のパナソニックが実践したメーカー指定価格であれば、どの販売店でも販売価格が一緒ですから販売価格は下がりません。

周りに影響を受けない、そんな販売戦略であるみたいです。

 

では実際にはどうでしょうか?

家電量販店にはパナソニック以外の製品も置かれています。

一部のパナソニック商品でメーカー指定の販売価格が導入されても、お客様がその商品価格を割高と感じた場合、その製品を買わないケースが多々あります。

 

ちょっと機能が違ったり特長機能がなかったりしても、同カテゴリーの安い商品を買う、それが消費者心理みたいです。

 

でも私が思うには、長い目でみればメーカー指定価格の動きが正解なのかもしれません。

今や電気製品はネットで買う時代です。

売店は単なるショーケースだと言われるくらいですから、ネットでも近くの小売店でも遠くの量販店でも同一価格で売るのは”有り”ではないでしょうか。

 

ネットに流れる消費を抑えられるし、消費者にも分かりやすいように感じるんですが……

 

そのうちに結果が出るかもしれませんね。