今さらながらアカデミー賞でのウイルスミスのビンタについて思うところを書きます。
アカデミー賞の授賞式、舞台上で司会のクリス・ロックに妻を屈辱されたととったウイルスミスが平手打ちした事件です。
そう事件です、これは暴力事件、犯罪ですよね。
マスメディアの前で堂々と行われた犯罪なのです。
ウイルスミスがどれだけ有名人でも、普段どれだけ善良な市民であるのかも関係がなく暴力を見逃すのはダメだと思うのです、私はね。
だって被害を受けた人がいるのです、感動をもらおうとして観ていたのに不快感を抱いたたくさんの人々がいるのです。
その人たち全員が被害者だと私は思います。
なのにね、お蔵入りするのかな?この事件は。
有名人は上級国民なのでしょうか?
まったく…と言うのが今のわたしの気持ちです。
この事件、クリス・ロックは平手打ちをされたのに反撃をしませんでした。
これこそ取り上げるべき点、おとなの対応だと思うのです。
世の中にはウイルスミスの暴力に肯定的な意見もあります。
妻を屈辱されたとか、侮辱されたとか、今までにもいざこざがあって黙っていたけど今回は黙っていられない。
「よくやった」とか、「あれは俺でも手を出すわ」とか、そんなこと言う日本の芸能人もいました。
いや意見を持つのはいいのです、思いやとらえ方は人それぞれに違いますから。
ただそれをわざわざ活字にしてネットに載せるマスコミが何を考えているのか…
「どんなに我慢が出来なくても手を出してはダメ!」
わたしはそんな風に育ちました。
子供の頃に親から習わなかったのでしょうか?
世の中にはマナーやルールがあります。
それを守らないとか、しかもカメラの前でとか。
これって計算されたもののようにも思えます、誰かが後ろで演出していたと言えるくらいの茶番劇です。
平手打ちをした授賞式の次の日、ウイルスミスは自身のインスタグラムでクリス・ロックに対して謝罪をしたそうです。
でも謝罪するくらいならなぜしたの?
なぜインスタグラムで謝罪なの?
世間へアピールしたいのかな?
本心からの謝罪かもしれないですが、世間の反響が大きすぎるので慌てて日を消しに回った…そんな印象も受けてしまいます。
この事件が日本で起こった場合にはどうでしょうか?
テレビ収録中に出演者同士がいざこざを起こす。
暴行事件とか傷害事件は親告罪ではありません。
被害者が告訴しなくても検察の判断で起訴されることだってあります。
でも…もし加害者が上級国民だったらどうでしょう?
事件はうやむやにされて終わり…そんな気はします。
ただただ悲しい?むなしい?ですね。