mac-3's blog

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ウクライナ侵攻による食糧危機から日本の食料自給を考える。

ロシアによるウクライナ侵攻で、食糧危機が聞こえてきました。

今回聞こえてきたのは中東の国々から。

 

ロシアやウクライナから小麦を輸入している国では小麦の輸入が滞りだしてパンが作れないとか、高騰とか、そして輸入先の多角化を探り出したそうです。

 

では日本はどうなのでしょうか?

小麦の輸入は大丈夫?パンは食べられるのでしょうか?

 

まず日本の場合は小麦の輸入先が違います。

日本が輸入している小麦は、アメリカ(49.8%)、カナダ(33.4%)、オーストラリア(16.8%)で、輸入の大半を占めています。

 

輸入先が違うから小麦は輸入が出来るから大丈夫!

でも本当に大丈夫なのでしょうか?

 

小麦の生産量で言えばロシアは世界第三位、ウクライナは世界第七位です。

 

これだけ大きな供給国、輸出国が戦争によって輸出に滞りが発生すると、世界の生産量、供給量自体が減るのですから、当事国から直接に輸入をしていなくても余波は必ずやってきます。

 

まず、今回問題が顕在化した中東などでも供給が可能国を探して小麦を入手しようとするでしょう。

このまま今の情勢が長引くようであれば、その他の国から小麦を調達もするでしょう。

だってパンやご飯って、食べないわけにはいきませんから。

 

そうすると小麦の供給国は、付き合いが深いほう、高く買い上げてくれるほう、便宜を図ってくれるほうに小麦はまわされると思うのです。

それが商売ですからね。

もし同じ値段だったら今後も気持ちよく付き合える人とか、何か助けてくれる国とか、そんな国に売るのではないでしょうか。

私はそう思います。

 

そうすると、日本の場合、今までは当然のように小麦を買えていましたが、他所の国に「買い負ける」、「競い負ける」なんてことも発生すると思うのです。

 

こんな状態であれば、小麦の高騰だけであればまだオッケーですよね。

でも欲しくても手に入らないとか、待たないと手に入らないとか…

半導体不足で経験した品薄が、食料品でも起ころうとしているのかもしれません。

 

小麦の輸出国だって、こんな情勢になったらいつも通りに輸出しないですよね。

輸出規制を掛けて、自国内の消費に回すか、備蓄を始めるかもしれません。

 

日本の食料自給率はカロリーベースで39%、61%は輸入に頼っています。

コロナ禍だけでも問題なのに、戦争やその他要因で各国のバランスが崩れて、もし輸入が出来ないとかになると…

 

怖いですね、日本も真剣に農業や食糧自給を考える時期になったのかもしれません。