わたしはなぜか、ワイシャツの下にはインナーシャツを着るものだと思っていました。
それはワイシャツを着始めた中学生の時からずっと同じ考えでした。
どんなに暑くても、そしてどんなに寒くても、ワイシャツとインナーシャツはわたしの中ではペアで着るものだったのです。
けど、これってたぶん大人から子どもに伝達される伝統みたいなものなのでしょう。
たぶん。
と言うのもヨーロッパでは、ワイシャツは素肌に直接着るものなのだそうです。
でも日本でワイシャツを着るには、環境が違う。
日本の高温多湿な環境に適応するために、ワイシャツの下には肌着(インナーシャツ)を着るようになったらしいのです。
インナーシャツは、冬は防寒のため、そして夏は暑くて汗をかくから、汗を気にしないようにインナーシャツを着るようになったみたい。
この環境による日本の習慣を、親を経由して、当時中学生だったわたしに伝わってきたのでしょう。
初めてワイシャツを着て以来、今年になるまでずっとワイシャツ+インナーシャツを組み合わせて着ていました。
でも今年はちょっと違います。
そうです、今年のわたしはインナーシャツをやめて、ワイシャツだけ着ているのです。
こんな人、周りにいる?
気になってチェックしてみました。
見回すと、ワイシャツの下にインナーシャツを着ている人がほとんど。
インナーシャツを着ていない人はもしかしたらゼロ!?
ちょっと恐怖にすら感じます。
インナーシャツを着ていないのは、思った以上に快適です。
もともとインナーシャツを着ないと決めたのは、夏がとても暑かったから。
わたしの通勤は電車ですが、駅からオフィスまで10分以上歩きます。
するとオフィスに着いたころには汗だくだくです。
インナーシャツが汗を吸収していますが、ワイシャツと合わせて2枚着ているので、その分余計に暑く感じます。
その点、ワイシャツだけはかなり快適。
もっとも通勤で汗をかくのは同じくらい。
インナーシャツがない分、ワイシャツに汗が着いて、からだに直接”べちゃ”って気持ち悪いですね。
だからオフィスに着いた朝は、しばらくは机でじっとしておくことが必要です。
でもその後はほんと快適。
ちゃっと暑く感じるオフィスでも、インナーシャツを着ていないと言うだけで、我慢が出来るレベルにまでなりました。
「オフィスが暑い」と感じている諸兄、インナーシャツをやめてみる。
常識にとらわれずに「自分には不要かも」って考えてみることも必要なのかもしれません。