国のエネルギー政策が混迷するかもしれません。
経産省の基本政策分科会で2030年の電源構成比率が示された。
今まで2030年の再生エネルギー比率は22%〜24%でしたが、これが36%〜38%へと大幅に引き上げられるのです。
温暖化ガス排出量は削減目標が定められていますから、再生エネルギーの比率がだんだんと高くなっていくのは分かるのです。
私だって地球人ですし、地球の将来や未来の子どものことを考えたら環境負荷を低減することは大切だと思っています。
ただし、今回は時間がなさすぎです。
「ちょっと焦りすぎじゃない?、急ぎすぎではないか」と思いませんか。
2030年なんてすぐ目の前です、あと9年しかありません。
温暖化ガス排出量の40%は電力部門の排出なので、排出割合が高い電力に対策を打つのは当然、間違っていません。
あと9年、どんな対策を打てば、再生エネルギーの比率アップが図れるでしょうか?
注目は海外で主流になってきている洋上風力。
今後の注目株だとは思いますが、インフラすら整っていない日本で、9年間に一気に海上風車を導入出来る?
たぶん出来ないでしょうねぇ。
海上とはいえ、風車作るなら漁業権がどうのとか、必ず話が出てくるでしょうから。
それらとの調整が必要になると思います。
そうなると、この9年間で再生エネルギーを増やすことを考えたら、建設期間が短い太陽光発電を増やすしかないとなります。
でもこれだって難しいですね…
日本で地上設置している太陽光発電、国土面積ではすでに世界一と言われています。
環境にうるさい欧州とか米国すらしのいでいるのです。
と言うことは、太陽光発電を設置出来る地上の空きはそれほどないと言えるのでないでしょうか。
考えられるのは、一刻も早く新築住宅に太陽光発電設置を義務化するとか、空いてる農地は太陽光発電に転用とか、すでに所有者が分からなくなった土地を活用して太陽光発電を設置するとか。
色んな規制を外す対応が必要ですが、再生エネルギーをすぐに増やすには、こんなことしか考えられないと思います。
この話を聞いて思ったのは、太陽光発電を作っているメーカーは儲かるだろうなぁ。
と言うこと。
だってこの先、9年間は需要があるのです。
それより先はどうなるか、需要が落ち込むか、さらに伸びるのか。
そこは分かりません、でも確実に9年間は利益をあげられる。
忙しい日々が続くのでしょう。
我が家の屋根には太陽光発電設備が付いていません。
築20年以上が経過した古い家だから、屋根にへんなものを取り付けて、色んなところにガタが来るのはさけたいのです。
となると、チャンスがあったとしても、やはり我が家の屋根は白いまま。
太陽光発電には縁がないのでしょう、きっと笑