経済の話を聞くと必ず出てくるのがGDPと云うことば、国内総生産です。
GDPで云うと日本は世界第3位の経済大国です。
国内総生産と云うことばから分かるように、GDPは一定期間の間に国内で新たに生み出された物やサービスの付加価値、生産額の合計と言われます。
でも世界第3位の経済大国とは言えども、あまり経済大国の実感がないのではないでしょうか。
確かに街には物が溢れています。
新しいサービスだって生まれてきてますし、働いている限りは食いっぱぐれることがないようには思っています。
でもこれが世界3位!?
世界の先進国と比較すればサラリーマンの所得は低いですし、物価も安い…
暮らしくはありますが、私からみるとこれがほんとに世界のトップクラスかと、嘘っぽく思えてしかたがありません。
日本のGDPって、10年くらい前までは世界2位だったのが中国に抜かれましたよね。
将来、2050年には世界8位になっている予測もあります。
こんな数字を見せられると経済的に日本は衰退する一方にも感じます。
でもネットで調べて分かったことは、GDPって総生産ということ。
当たり前ですが、総生産だけあって、国民の人数が多いほど数字が大きくなるのです。
だから人口減少が顕著な日本では世界順位が下がるのはある意味必然のことなのでした。
なんか暗い気持ちになりそうですが、今後、人口が減っていく日本で経済的な豊かさを判断するの大切なのは「ひとり当たりのGDP」をベースに考えることです。
GDP自体の成長が鈍化しても、ひとり当たりのGDPが成長するなら日本の国民ひとりひとりが経済的には豊かになっていけると思うのです。
ひとり当たりのGDP、日本の順位は現在23位みたいです。
中位と云うか、先進国の中では下のほうかもしれません。
確かに国自体のGDPが鈍化すれば、国内市場が縮小する、国内生産が減少するとかで雇用が減ったり、生産性が落ちる懸念とかあるのかもしれません。
でも日本の人口が2割〜3割くらい減って、今くらいのひとり当たりGDPの国だって立派に成り立っているのです。
さらに云うと、GDPが高い国が”しあわせな国”ではないと思います。
日本のGDPの伸びは人口の増加に支えられてきました。
人口減少となった今、「日本はどこを目指すのか」が重要だと考えます。
高齢化はそのうちに止まります、30年後くらい先みたいですが。
少子化はとまりません。
女性が男性と同様に社会で活躍する時代です。現状の出生率くらいのままで推移するだろうと思います。
日本には、5年、10年だけでなく、その先まで考えた目指すビジョンを描いてもらいたいものです。