昨日届いたニュースはあまりにも衝撃的でした。
届いたニュースは、パナソニックが大規模なリストラを実行するというものです。
国内最大手の家電メーカーが生き残りをかけて動き出したのでした。
パナソニックはたしかに減収減益ではあります、でも利益はきちんと出ているのです。
家電でパナソニックと言えば、間違いなく一級品メーカーですね。
パナソニック製の電気製品を買っておけばまず間違いない。
故障しないだろう、長く使えるだろう、そんな超優良なイメージを抱かせてくれるメーカーです。
そんなブランドを確立したパナソニックですが、未来はどうかと言えば、心もとない状態です。
人口が減ること分かっている日本では、いくら家電をがんばっても売上げは右下がりです。
では海外はどうかと言えば、日本メーカーは海外でもとても弱い…
この先に会社を持続発展させるには新たな収益の柱を育てる必要がありました。
家電はダメ、半導体もダメ、そして期待の電池もダメ…
私目線でパナソニックを見ると、規模は大きいが次なる収益の柱が確立出来なくてジタバタしている、焦っているように見えました。
ソニーがゲームとエンターティンメントで絶好調であるだけに、対局にいたパナソニックが余計に滑落したように見えてしまっていたのです。
では、この時期に実行されるパナソニックのリストラは英断なのでしょうか。
まずなぜこの時期なのか。
これは社長交代するからですね。
今までの津賀さんから楠見さんに変わるからで、まず間違いありません。
津賀さんがずっと取り組んできた「パナソニックは何の会社なのか」、これに
楠見さん流の答えを導き出す流れを作るためだと思います。
今は、モノ作りよりコトづくり。
単に家電のハードを作って売るだけではだめ、ソリューションにしてサブスクとかリカーリングビジネスで収益を上げるコトづくりが必要です。
でもこれってとても難しいことなのです。
今までハードを作って販売店に売るビジネスしかしていない家電メーカーにとっては、ソリューションを考えろと言ったところでうまく行かないのです。
しかも既存ビジネスで成り上がった人たちは、なまじ成功を納めた経験があるから、新しい取り組みへの抵抗勢力になってしまうのです。
だってそうでしょ?
お客さんが買ってから、10年近く故障してはいけないみたいな製品を作っていた会社がです。
故障したら交換する、足りなかったらソフトアップデートすればいい。
ある意味、壊れること前提みたいなモノに、コトに反発しないとは思えません。
でもこれは、「ハード」ではなくて「便利」を売っている。
そう考えると受け入れられると思うのですね。
軸が違うと思うのです。
頭の固い人たちをリストラする、パナソニックのリストラは英断だと私は思うます。