『さようなら、全てのエヴァンゲリオン』
テレビで観ていたのはもう25年以上前だったのか…
4半世紀に渡って付き合ってきたアニメ、エヴァンゲリオンのラスト作品『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を観てきました。
とは言っても、私はエヴァンゲリオンにそこまで深く思い入れはありません。
テレビアニメが始まったときはすでに30歳前後で結婚もしてすでにおとなです。
嫁がアニメが好きじゃないこともあって、ほとんどアニメを観ていない暗黒の!?時期でした。
でもエヴァはすでに世間じゃ話題になっているし、会社でも話に出てくるしで、ちょこっちょこと観てはいたのです。
でもやっぱりそんな見方じゃ力が入りませんよね。
映画館でエヴァ映画を観るのもはじめてです。
でも『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』は観てほんとよかった。
150分を超える長さの映画でしたが、長いなんて気になりません。
それくらい集中させてくれた映画でした。
映画の冒頭は、今までに公開された劇場版映画のダイジェストから入ります。
このダイジェストがもう秀逸でした!
「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ」
あの碇シンジくんの名セリフを聴いただけで涙が溢れてきます。
この映画を碇シンジくん目線で観た場合、ヘタレメンタルで心を病んでいる状態からのスタート。
シンジはアスカとレイと3人で歩いてるシーンから始まります。
他の劇場版を観ていない私から見たら両手に華状態、「ハーレムやん!」ですね。
でも違います。
話はもっと複雑です。
長く歴史を積み重ねてきたアニメですね。
映画の考察サイトやブログがいっぱいあるので、自分の思いや疑問を、各人の思いを補完してくれています。
シンジから見ると色んな攻略候補のヒロインがいた中で最後に選んだと言うか、たどり着いたのは”マリ”ルートです。
なぜ”マリ”!?でしょうか。
私の推しは”綾波レイ”、アスカではありません。
シンジxレイの組み合わせで結ばれるのが良かったのですが…
容姿が似ている母親、碇ユイとの関係もあるのかもしれませんね。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』は悲しい話ではありません。
どちらかと言うと観てさっぱりする作品、観終わった瞬間はスッキリとした感じです。
最後はクレジットと共に宇多田ヒカルのエンディングソング。
そして感動のフィナーレです。
観客はクレジットの最後まで席を立ちません。
照明が点灯して「あぁ、終わったんだな」と、みんなはじめて動き出します。
みんなエヴァンゲリオンと歩いた人たち。
長い付き合いが終わったことを噛み締めていたのでしょう。
腰を抑えながらスクリーンを出ると、多くの人がトイレに向かっていました。
私もそう、だって上映時間が2時間半以上ですからね。
でも楽しかった、心から思える映画でした。