またまた面白いデータを見つけてしまいました。
今日見つけたデータは『日経エレクトロニクス』2021年2月号の記事、『”IoT家電先進国”の実態 低価格品でもつながる中国』と言う記事です。
中国では生活家電の多くがすでにネットにつながっていると言われています。
スマホから遠隔で家電を操作したり、逆に家電の情報をスマホで確認したり出来るのが当たり前になってきているとのこと。
日本では高価格帯の製品ににはネットにつながる接続機能が標準搭載されていますが、中国では低価格品の生活家電にまでインターネットへの接続機能が備わっているそうです。
”隣の芝生は青く見える”と言うように、良く見えているだけかとも思いましたが、実際に記事を読めば分かります。
現時点での中国は日本より数段も前に進んだIoTだと言うことです。
この記事に書かれている各種データがとてもおもしろい、興味がひかれるデータ群でした。
まずはインターネットの普及率。
『中国インターネットネットワークインフォメーションセンター(CNNIC)』がまとめた『第46回中国インターネット発展状況統計報告』からのデータです。
中国のネット利用者は9億4000万人、ネット普及率は67.0%。
ちなみに日本のネット普及率(個人)は90%くらいと言われていますが、中国のほうがずっと国土が広くて人工が多い。
中国の数字はかなりの普及率と言えるのでないでしょうか。
日本と比較した面白いデータでは、中国では製品の買い替えサイクルが早い傾向にあります。
スマホは2年〜3年で買い替え、まだこれは分かりますよね。
スマホは毎日使うツールなのでどうしても飽きやすくなるみたい、わたしもそうです。
あと車は5年くらい、家電は3年〜5年で買い替えるみたいです。
これはびっくりです。
家のリフォームでさえ10年くらいで行うと言われています。
日本よりずっと早いです。
リフォームの場合には理由があって、大気汚染などの影響で家の老朽化が早いみたいだからです。
そしてリフォームに合わせて家電や住宅設備が入れ替わるケースが多いそう。
信じられます?家電を3年から5年で買い替えです。
もう修理は必要ないじゃないですか。
日本では、あいも変わらずに故障をしたら修理です。
家電は長持ちするのが当然で、そして長く使えるのを重視しています。
この中国の考えは何も中国だけではありません。
世界一の販売数量を誇るIphoneだって修理はセット交換です。
故障したら修理をしません、代替えセットに交換する”だけ”です。
世界の中心になりつつある中国で、修理をしないとなると日本の販売数ではいくら「修理するんだ」って叫んだところでサブコンはついてきませんよね。
この認識の違い、考えの違いが、今の日本のサービスを追いつめている要因だと思います。
わたしが知っているリアル中国はもう20年以上前のすがた。
あの当時でさえ北京と上海の街中は喧騒に溢れていましたし、発展していく活力がいっぱいありました。
その上に新しものが大好きだったと記憶しています。
さて、日本の製品買い替えサイクルですが、中国に引っ張られるでしょうか。
それとも長持ちする製品が喜ばれる、そんな現状を維持し続けるのでしょうか。
たぶん10年しないうちに答えが出るとわたしは思います。