新聞を読み始めたのはたぶん中学生くらいからだろうか。
毎日我が家に新聞が配達されることは知っていたし、テレビ番組を確認するために番組表は毎日欠かさずにチェックもしていた。
でも中学に上がるまで新聞のページをめくった思い出がない。
新聞は我が家では兄と母が読むものだった。
中学にあがってから少しは新聞を読み始めたと思う。
いや眺めていたという方が正しいのかもしれない、だってその当時の関心はもっぱらスポーツ面だけだったのだから。
高校生になると新聞との付き合いがぐっと身近になった。
自宅で読むだけでなく、学生の憩いの場と化していた学校の図書館でも読んだ。
昼休みを使って、図書館に置いてある電話帳のように分厚い新聞縮小版を読んでいたものだ。
縮小版は過去発行した新聞を時系列でまとめて本にしているだけ、でもおもしろい。
自宅に配達される新聞で読むと、その事件や出来事の一片でしか物事をとらえることが出来ないが、縮小版ではひとつの事件や出来事を一連で追っかけることが出来る。
事件や出来事がノンフィクションの物語と言える読み物に変身するのである。
その当時、そんな記事を見つけてはワクワクしながら数日掛けて追いかけた思い出がある。
あの当時の新聞縮小版を読んだことが、新聞を身近にしてくれたし新聞を読む習慣を私にくれたんだと今に思う。
そんな学生時代を過ごした私が紙の新聞を読むのをやめた。
時代の変化に乗った…と言えばかっこいいのかもしれないが、ほんとのところは気になる記事を後からも読みたいから。
紙の新聞の場合、我が家で読み終えた新聞はマガジンラックに入れた瞬間から廃棄対象になる。
今朝の新聞や昨夜の夕刊でも、数時間後にはロストしていることが多々あったのである。
この点、使い始めた電子版は1ヶ月はデータが残る設定にしているので大丈夫。
価格の方も電子版は紙版より2割くらい安く、財布にもやさしいと思っての切り替えだ。
実際に電子版で新聞を読みだした。
じっくりと読むには画面の大きなパソコンを使うのがいいとは思うが、朝や昼の食事時間にながら読みするにはスマホを使うことになる。
新聞アプリを使い、新聞データをスマホにダウンロードしてから閲覧するのだが、画面が小さいスマホでは新聞は見ずらい。
新聞イメージそのままをスマホで読むことが出来るが、見づらいので記事をテキストで読むことも出来る。
スマホではたぶんこのほうが読みやすいかもしれない。
新聞電子版は今まで親しんだ紙版と内容は同じ、違いがあったのは関東のテレビ番組表だったこと。
テレビを見ない私には番組表はほぼ必要ないですし、番組情報が欲しいひとは新聞電子版を開くよりネット情報で確認するかもと思う。
新聞電子版は同じIDとパスワードを使えば嫁のスマホからも読むことが出来た。
その点の使い勝手をちゃんと考えてあるようだ。
紙から電子版へ、新聞の読み方変化によって今までとは違った新聞の見かたが出来るかもしれない。