すごく自信を与えてくれる本に出会いました。
その本はこれです。
アラン・ビーズさん&バーバラ・ピーズさん共著の『ブレイン・プログラミング』という本。日本語への翻訳本です。
人間の脳には「RAS」というすごい仕組みがあるそうです。
「RAS」というのはほ乳類の脳幹にある「網様体」という神経の集まりで、からだの生命活動を維持する働きだそうです。
何やら難しそうな話ですね。脳の働きの話なのでよく分かりません。
脳科学ではこの「RAS」の働きが解明されてきているらしくて、この本に書いてあるのは「RAS」の持つ働きを使って、RASがチャンスをもたらしてくれるような考え方をしようよという感じのことが書かれています。
この説明でもまだ分かりにくいと思います、もう少し詳しく説明します。
人間は自分に関心の無いことや関係ないことの情報は頭に入ってこないようになっています。
毎朝、新聞を読んだりネットニュースをみたりしても、読むのは興味あるニュースだけです。
あとで人から「あんなニュースがあったね」なんて話題を振られても、関心ないニュースは頭に残っていません。
そんなニュースあったけ?ってなりますよね。
同じ新聞やニューストピックに記事が掲載されていても、関心がないニュースには目も向きませんし止まってもくれません。
これは頭の「RAS」の働きが関係しているそうです。
「RAS」の働きで望むものにだけ関心や目がいってるらしく、望まないものには意識がいかないように働いているそうです。
すごいですよね。
「RAS」の働きに驚きですが、それ以上に脳科学でこんなことまで解明されていることに驚いています。
「RAS」はスマホ顔負けするくらいの、「GPS」機能と「検索」機能を有していることになります。
そこでこの本では、「望むこと」だけを考えて「RAS」をプログラミングしてやれば、「RAS」という天然フィルターがあなたが考えること、望むことに関心を向けて滞在意識に染み込ませていく。
「RAS」をプログラミングしてやることが出来るのです。
そしてやることはとても簡単、望むことを明確にリストアップすることです。
そして「手書きでメモすること」だけ、必要なのはそれだけです。
例えば、
・テレビに出て有名になる とか、
・海外に住む とか。
そんな自分が望むことを手書きリストにして項目を書き出します。
どうやって実現するとか、無理だろうとかを意識する必要はまったくありません。
だって、実現するための情報ややり方は「RAS」が見つけてくれるのですから。
実際、わたしは自分が望むことをリストに書き出してみました。
近々に望むこと、ちょっと先に実現出来たらうれしいこと、そして壮大といえる夢みたいなことをリストに書き出してみました。
考え出すといくらでも出てきますよね。
少し似ていると思ったのは、毎年正月に作る「ことしの抱負」に似ています。
ただ抱負と違うのは実行するためにどうするかを書かないこと。
抱負であれば、計画と実行するためにどうするかまで書き出します。
例えば、
「マラソンを完走するために毎日ジョギングする」
マラソン完走の目標を達成するために行動計画まで決めるのが抱負です。
けれど「ブレイン・プログラミング」で言っているのは、ただ望むことをリストアップすることだけです。
さっきの例で言えば、「マラソンを完走する」だけでいいのです。
あとは「RAS」がそのための情報を見つけて、自然と道筋を導き出してくれるというのがブレイン・プログラミングです。
「自動的に夢がかなっていく」という副題が示されているように、読んで「なるほど」と思うこと多いですし、実際にリストアップするそれだけで夢への自信が深まった気までします。
翻訳本にしてはとても読みやすく、内容に納得ができる自己啓発本。
本の前半を読むだけで、もうメモにリストしたくなる。
そんな本でした。