長く勤めていると色んなことが起こりますね。
その昔は残業しても賃金がつかないサービス残業ばかりでした。
夜中12時まえに帰る日が当たり前だったことさえあります。
遠くから電車通勤していた課長さんなんて、駅前のホテルに宿泊するのが当然になっていたりして。
でも当時はそれが普通だと思って仕事をしていたのですね。
その後に迫られたのが会社が倒産するとかしないとか。
結局、うちの会社は外資に身売りして存続し続けています。
でも中身が変わった…かもしれません。
そして今、残業なんてしないのが当然になっています。
その昔みたいに残業申請していないのに残って仕事するなんて出来ません。
また申請するにも、製品開発や商品売上げに関わらない部門では申請するのが難しい。
会社も時代も効率化を求めだして、変わったということでしょう。
同じ会社に長く居座り、定年まであと数年に迫ったわたしです。
そんな私が初めて体験したのが、今回の在宅勤務です。
「在宅やサテライトオフィスで仕事したい」とは思っていましたが、実行できる日がくるとは思っていませんでした。
というのも、工場勤務者は在宅とか副業とかに縁遠かったからです。
一般社員に間口を拡げて制度を開放するなんてね、これまではそんな素振りすらなかったですから。
ウイルス騒動さまさま、といえば怒られるでしょうか。
でも会社は在宅勤務を一時的な措置として捉えています。
非常事態宣言を受けた処置でいずれは解除される…あいかわらずですね。
変われない会社は続かないのにね。
このまま在宅が標準勤務になるのも有りなのか…!?
一月以上在宅していると、ふとそんな気持ちさえ芽生えてきます。
もちろん在宅が持つダメな面もあります。
仕事面では、ハンコの問題やコミュニケーションの問題でしょうか。
家庭面ではオヤジが長期間に渡って、家庭に居座ることで起こる不協和音ですね。
オヤジさんは家の中に居場所がないですね。
自宅にパソコンを持ち帰っても仕事と言えども同じです。
どこで仕事しようかと居場所を探しています。
世間のオヤジさんはどこで仕事しているでしょうか。
リビングですか?
いいえリビングはダメ、外出自粛で家族も在宅していますから。
嫁やこどもが居るリビングでは仕事が出来ません。
だって仕事って没入しますから。
心のネジをぎゅっと巻いて相手をやっつけるくらいの気持ちで仕事に向き合わないとダメです、わたしは。
わたしは家族の前では仕事が出来ないタイプです。
だったら子ども部屋ですか?
子ども部屋で仕事をするのは意外と聞きます。
こどもをリビングに追いやって、オヤジが子ども部屋で仕事する。
そして子供はリビングで勉強ではなくてゲームをする。
よく聞く話です。
オヤジは良いけれど子供が…かわいそうですね。
あとは寝室や自分の部屋で仕事でしょうか?
私はこのタイプです。
物置きのように物が置いてある狭い洋室を確保しました。
仕事は出来ますが、あまりに狭いので息が詰まりそうです。
でもなんとかかんとか、1ヶ月以上ガマンが出来ています。
初めて経験した在宅勤務。
通勤しないので時間面ではとても良いですね。
朝起きるのが遅くなりましたし、お昼休みの食事前にも散歩出来るくらい余裕があります。
時間の余裕はあっても在宅勤務は運動不足になりがちです。
なので思いついたらストレッチをしたりも出来ます。
オフィスでは周りの目が気になって、屈伸とか腕を上げるとか、やりにくいですよね。
でも在宅勤務は集団では個人で仕事なので、ひとりストレッチしています。
自由度が高いのはよいことなのでしょう。
ダメな面を、良い面がすべて打ち消してくれるのが在宅勤務でしょうか。
あと1年後とか、3年後とか…
その後ははどうなっているんでしょうね?
とっても楽しみです。