サラリーマンも55歳を過ぎれば、60歳以降が身近に感じられて将来が気になりだします。
60歳以降はどうしよう、身の振り方を考え始めるでしょう。
このまま同じ会社に契約して継続雇用してもらうか、それとも今の会社におさらばして別の会社飛び込むか、はたまた勉強をやり直して夢を追いかけるのか…。
私の場合はこの3つのうちのどれかでしょうか。
一番現実的なのが同じ会社で働き続けることです。だって楽ですもん。
新しい会社に飛び込んだ場合、何もかも新しく覚えることばかりです。
システムも違うし、文化や習慣も違う。もちろん人間関係も1から構築が必要です。
今の職場みたいに親切丁寧にやり方を教えてくれるなんてことはありません。
今の会社であれば、ベテランかつエキスパートの位置にいるでしょうから、声を掛けたら若い誰かがサポートしてくれるでしょう。
でも新しい会社ではそんなこと起こるわけがありません。
こちらが頭を下げて教えてもらうでしょう。
「ちっ」と舌打ちされるかもしれません。
でもぐっと我慢です。ガマンが必要でしょうね。
だから、私は今の会社で継続雇用が一番現実的と考えています。
仕事とか健康とかの問題がなければ年金を受給する65歳までは継続して働くのかな?
私の頭の中にはそんな平凡な未来図を描いています。
ただし給料はガクッと下がりますけどね。
会社で定年後も同じ仕事を継続されている先輩に話を聞くと、給料は半分にも届かないくらい減るそうです。
平凡な未来を描いても「給料が減って大変かも…」と思いますよね。
例えば、30万円の給料であれば定年後は15万円です。
15万円でも生活出来ますが、けっしてゆとりがある金額ではないですよね。
自由になるお金が少なければ気軽にセミナーに参加したり、オンライン英会話をしたり、そしてライブに行ったりとか出来なくなる…かもです。
15万円はそんな金額だと思います。
今の会社で継続して働く場合、一つだけ朗報があります。
それは「高年齢雇用継続給付」という給付金を頂けること。
「高年齢雇用継続給付」とは、60歳以降の賃金が60歳の賃金と比較して75%未満になる人がもらえる給付金です。
もし賃金が61%以下になった人は、65歳になるまで毎月賃金の15%を給付金として受け取ることが出来ます。
ということは、賃金30万円だった人が賃金15万円で継続して働いた場合、15万円の15%である22,500円を賃金とは別にもらえるということです。
合計すると、172,500円になります。
これってなにか嬉しくなってきませんか?
今までと同じく働いてもらう賃金にしては少ないと思えるかもしれません。
けれども、フィジカルにしてもメンタルにしても、若い人たちのパフォーマンスに劣るようになってくるからの賃金設定です。
そう思わないとやっていけないでしょう。
ダメで受け入れられないなら、しがらみから飛び出すしかないでしょう。
その選択も有りだとは思います。