日本最大のITイベントであるCEATECが先週10/20~10/23で開催されました。。
毎年新しいエレクトロニクスをチェックしに見学していた私は、もちろん今年も見学してきました。
そんなCEATECですが、今年は今までの電機中心の見本市から展示内容を大きく転換したことがはっきりと分かるイベントに切り替わっていました。
ほんの数年前までCEATECと言えば家電の総合展示会でした。
国内外の家電メーカーがブースの大きさを競い、そして各メーカーが持つ先駆的な技術やこれから販売する新商品を展示してカスタマーの反応を見る。
そんなのがCEATECの総合展だったと私は思っていました。
それは徐々にやってきました。
日本の電機産業衰退にともないCEATECへの来場者が減ったことから、主催者はCEATEC開催に危機感を持ちました。
CEATECの主催者は自動化を目指す自動車メーカーや楽天などの電機メーカー以外に活路を求めて、徐々にではありますが電機産業中心の見本市から脱皮を測っていました。
従来から徐々に進めていたこの脱皮を今年はさらに推し進めた、電機色を薄くした開催になっていたと私は思います。
なぜかと言うと、CEATECでは常連出店していた最大手メーカーのパナソニック社が、今年は出店を見送りました。
自動車メーカーや関連メーカーは今年も複数社が展示していたが、ほんの数年前に存在感を示した大手自動車メーカーはすでにCEATECでは展示していません。
代わりと云っては失礼だと思いますが、ソニー社が医療用に特化した展示をしていました。
その他では大手建設会社が未来の街をテーマに展示していたり、ANAやMicrosoftなどの今までCEATECでは見かけなかったようなブースにも注目が集まっていました。
CEATECのブースめぐりをして楽しそうなのは体験型の展示です。
特にVRやARを使った展示は、近未来を予測させてくれるような仕掛けがとても楽しそうです。
ただどれも待ち時間が長くて体験をあきらめなければなりませんでした。
唯一体験したのが先般ブログに書いた『自動運転バス』です。
今回CEATECを訪問した主目的がこの『自動運転バス』。
そして技術戦略部会の「AIカンファレンス」を聴講することだったのです。
カンファレンスと強力なアトラクション体験が揃えば、ほぼ他は見ることが出来ません。
どうしても時間的制約が多くなってくるのです。
というか、長い時間並んでまで見ようという気持ちは既になくなっています。
今回のCEATECは時代の潮流がちょうど変わる時の開催でした。
CEATECはもう過去の売り切り製品を展示しているだけの見本市ではありません。
IoTやAIを利活用した、ソリューションによって街や暮らしを変えていく各企業が、技術やアイデアを競って展示/紹介する総合展にすっかり衣替えした総合展でした。