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『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』は確かに2019年上期のベストビジネス書でした。

 

情報誌『トップポイント』で2019年上半期ベストビジネス書に選ばれた『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』を読みました。

 

この本は人間が習慣とか思い込みで物ごとを見ている、捉えていることを指摘してくれる本で、前知識無しで読み始めるとまさに目からウロコが落ちる思いでした。

 

自分がどれだけ思い込みで世界を見ていたのか、どれだけ世界の情報を掴んでいなかったかと、悔しくなる一冊です。

 

世界は常に動いています。教育とか貧困とか環境とか、あらゆる分野で動いていますが、私達はその真実を把握していません。

10年前、20年前からの情報を持って今でも変わりないと思いこんでいます。

 

身近に情報が届いていないことはあるでしょう。

でもインターネットで調べればどこでも最新データはつかめる時代なのに自身で情報を掴みに行っていない。

みんながそう、勝手に区分けして、いつまでも変わらない思い込みが大きいのだと思います。

 

貧しい国や地域はいつまで立っても貧しいと思い込んでいます。

例えば世界でまったく電気が使えない人は全体の20%以下で80%以上は電気を使える生活をしていることを知りません。

アフリカなんかは一括でアフリカ全体がレベル1の生活をしている地域だろうと調べもしないで思い込んでいます。

 

※レベル1とは、一日1ドルで生活しているひとたち。

 バケツを持って数時間掛けて水を汲みに行き、口にするのは粥だけの貧困といえる

 生活をしているレベルの人たちをこの本ではレベル1としています。

 

世界を正しく見れていないのは私だけではなくて、名のある学者とか先生達でも思い込みによって現実世界が見えていないいないようです。

 

この本では”思い込み”によって現実の世界を正しく捉えられていないことを指摘して、データを元に世界を正しく観る習慣をつけましょう、ということが書かれています。

 

データというか数字を元にした話というのは理解しやすくて説得力があります。

世界人口の話では世紀末に向けて人工は増え続けるが、毎年生まれる子供の数はすでに横ばいになっていることなんかもそう、数字が理解させてくれます。

 

世界で多くの人がワクチンや予防接種を受けられるようになったことで病気で亡くなる子どもが減っている。

それによってひとりの女性がたくさんの子どもを産まなくてもよくなったということなんだと数字と数字が繋がっていきます。

 

予防接種とか受けることが出来なければ、小さい子どもが病で亡くなることもあったので多めに子どもを生んでいました。

それが改善されれば、次は子どもを貧困にしたくない、そして教育を受けさせてやりたいと考え、子どもの数が減ってくるってことです。

これは自然な摂理です、この本で数字で現れていることを教えてくれました。

 

ビル・ゲイツさんが大卒の希望者に配ったとか、世界で100万部売れたベストセラー本であることは読めば分かります。

 

何よりもこの本は訳がすごい!

翻訳本としてはとても読みやすい日本語で書かれている、秀逸と言えるレベルの翻訳本だと思います。

確かに2019年上期のベストビジネス書でした。