『この秋、セカイがひっくり返る』
私のふるさとである京都を舞台にしたアニメ映画『HELLO WORLD』が公開されたので初日に観てきました。
このアニメ映画『HELLO WORLD』をひと言で表わすとしたら、ボーイミーツガールです。
高校生の男女が出会い、いろいろな出来事やトラブルを一緒に経験することで惹かれ合い、そして最後に結ばれる…。
現在だけでなくて未来もリンクして時間軸を飛び越えたSFチックなお話になっています。
時空を飛び越えた《僕》と《僕》、そして《彼女》が織りなす”恋”の争奪戦といえる映画です。
最近の映画だけか、はたまた昔からなのかは分からないですが、アニメであるのに各シーンの地域や場所がはっきりと分かるように描かれています。
駅名であるとか、場所であるとか、まるで「聖地巡礼をしてくれ」と言っているように明確に再現されています。
『天気の子』を観たときも思いましたが企業とタイアップするために作ったと感じるシーンは大嫌い。
『天気の子』では「カップラーメンは2分がおいしい」のシーンが嫌でした。
それまでは気持ちよく映画に没入していても、アニメの中にリアルを突っ込まれているようで、自分の気持ちが現実に引き戻される気がするのです。
直接メーカー名とかは出てきませんが、私は嫌でした。
『HELLO WORLD』ではどうなんでしょう?
アニメなのだから架空の街でいいように思うのですが、ずいぶんと場所を特定できるリアル描写がされています。
ただ主人公が通っている高校だけは校名を替えていました。
高校も京都に実在する学校で京都に関連するひとなら、ひと目見たらどこの高校かが分かる学校です。
さすがに実在する高校名では生徒さんとかに影響あるので架空の校名にしたのでしょうか。
『HELLO WORLD』を観ていると不思議と他の映画を連想したんです。
車で逃走するシーンは『天気の子』が頭に浮かんだし、全体を通しては『モンスターストライク ソラノカナタ』がなぜか頭に浮かびました。
モンストはなぜでしょう?
あの映画もボーイミーツガールだったでしょうか?
ただ言えるのはあの映画も『HELLO WORLD』もどちらの映画も嫌いじゃないです。
「モンストの終わり方は好き、もう一度観たい」と、そんなことを『HELLO WORLD』を観ながら考えていたのです。
『HELLO WORLD』はボーイミーツガール好きにはおもしろいと思える映画です。
どんでん返しのラストも用意されているので、最後は爽やかな気持ちで観終える事が出来ますし、ボーイミーツガール好きは観たほうがよいと思える映画でした。