先日の台風15号による被害で、今だに数万件単位で停電しているご家庭があるがニュースで聞こえてきます。
1週間以上に渡る停電の被害も相当であるとは思いますが、実際に被害にあわれたかたが心を痛めるのは、むしろこれからかもしれません。
私は昨年の9月に関西を襲った台風21号で自宅が被災を受けました。
その経験からお話すると、台風よりも台風が過ぎた後のほうがメンタルにダメージを受けます。
台風21号は自宅に居ても怖さを感じるくらい風と雨がすごかった台風です。
上陸してからあっという間の短時間で通り過ぎた台風。恐怖を感じる時間はそれほど長くはありませんでした。
台風が通過したその時には、私は会社で仕事をしていました。
会社でも窓の隙間から雨水が侵入して、窓周辺はびちょびちょでした。
その時、自宅に居てる嫁からは悲惨な叫びのLINEがなんども届いていたのです。
家が揺れているとか、怖いとか、前の会社の屋根が飛びそうとか…。
ほんともう帰ろうかと考えたくらいに自宅周辺は強い風が吹いたようです。
台風が通り過ぎた後、雨もやんで穏やかなものでしたが、街なかでは古い鉄柱が折れたり、看板が飛んでなくなっていたり、停電で信号が消えている…etc
いろいろ被害がありました。
それは被害を見ながら自宅に戻ったのですが、我が家自体も屋根の金属部分がめくれ上がっていたのです。
路上から見た感じでは金属部分が飛ばされたくらいに見えます。
でも被害の全容は屋根に上がらないと見えません。なにせ3階建ての自宅です。
私は結構すばやく動いたつもりです。
すぐ屋根を修理するために知り合いの工務店に電話したのですが…、なんと電話したときにはすでに13人待ちの状態になっていました。
電話したのが翌日では遅かったのでしょうか…。
台風被害にあうと、やることがいっぱいあります。
雨漏りするなら屋根にブルーシートが必要でしょうし、保険とか見舞金とか罹災証明とか手続きも必要です。
工務店から見積もりをらって修理依頼をしても13人待ち、すぐには修理出来ません。
その間に雨が降れば屋根の壊れたとこえろから雨漏りがしてきます。
我が家は3階建てなのに、雨水が屋根か壁伝いに2階に流れて、2階でも雨漏りがしたのです。
さすがにこの時はメンタルに響きました。
雨漏りを見るたびに「いつ直るのだろう」と落ち込んだり、天気予報を確認しては雨が降らないように祈る自分が居たりとか。
結局、屋根の修繕が終わるまではすっきりした気持ちになることはありませんでした。
台風が過ぎた後、2ヶ月くらい経過して、やっと修繕も完了です。
でもまだ終わらないのが保険。
我が家は火災保険と家財保険を別々の保険会社で契約していたのですが、家財保険の動きが遅く2ヶ月でも完了しません。
期日に電話してもダメ、担当から後日電話をもらって、やっと保険金をもらえる日ことになりました。
その時、台風から2ヶ月半は過ぎていたと思います。
台風が通り過ぎるその時よりもその後の方がずっと大変。
待たされるし、すぐに動かないし、答えもでない。
今回の台風で被害にあわれたかたも同じ経験をしそうだと思います。
メンタル面に来るのはこれからです。
「悪いことばかりは続かない」とケアをやりながら、一日も早い修繕完了をお祈りいたします。