あの大ヒットしたアニメ映画『君の名は。』から3年。
新海誠監督の最新映画『天気の子』が公開された。
待ちに待った新海誠監督の新作映画、前作『君の名は。』が記録的な傑作アニメであっただけに、私の中で期待がどんどん高まっていた。
『天気の子』は2019年7月19日(金)より公開。
私は仕事からいったん帰宅して、食事してからイオンに向かいその日の最終上映で観ることにした。
『天気の子』はどんな映画だろう?
感動出来るだろうか、涙が出るのだろうか?
その日の朝から映画を観に行くことでワクワク感がいっぱいだった。
映画の感触は前の晩、午前0時から最速公演されていたので当日の朝には感想がつぶやかれている。
「うらやましい」と思いながら映画を観たひとのツイートを見ていたが、どうもべた褒めのツイートがあまりない。
作画は前作以上とか、音楽とか色々ツイートされていたが、『君の名は。』ほど感動しないのだろうか?
大きな期待と少しの不安を抱いてイオンの10番シアターへと入っていたのです。
さすがに話題作である。
平日夜の最終上映であるのに観客が多い。
最終上映は時には4~5人しかいない映画もある中で、みんなの期待が伺える人の数であった。
21時40分上映であったが最初はいつものように近日公開映画の予告編を上映している。
10分くらいしてやっと本編スタートである。
『君の名は。』はオープニングから『入れ替わっている!?』のセリフ部分までに観客のハートを鷲掴みしていた。
作品の狙いとかコンセプトが違うので比較すれべきではないのかもしれないが、『天気の子』のオープニングにはハートを鷲掴みする力は感じられなかった。
確かに作画や絵はキレイである。
花火のシーンとか、高いところから街を遠くまで映しているシーンはCG画像かと言うくらいキレイにまとめられている。
これは『君の名は。』では感じられなかった素晴らしい点だと思う。
惜しいのはストーリーだ。
ティーンエージャーの話なので「おじさんが共感出来ないのは当然」と言われればそうかもしれない。
でも共感出来なかった。
私は主人公の”帆高(ほだか)”に入り込めなかった。
主人公と一緒にストーリーの進行でワクワクやドキドキが出来なかったのである。
ただし、ラスト15分くらい、起承転結で言えば”結”の部分。
最後の締めのラストシーンだからだろうか、私は気持ちよく観られた。
この映画は普通にアニメ映画を観に行くつもりであれば十分に”有り”の映画である。
でもね…私はね…映画にはやっぱり涙が、感動が欲しいんです。
今や日本を代表するアニメ映画監督となった新海誠さん。
前作『君の名は。』の爆発的ヒットによって新海誠さんに皆んなが期待するハードルが尋常でないくらいに高くなっている。
私と同じようにハードルを高くした人はこの映画を観ると軽く失望するかもしれません。
出来ればハードルを2段階下げて観ることをお勧めします。
そうすればきっと楽しめるかも!?です。