電子機器が警告とか通知のために発する”ピー”という音。
この音をビープ音といいます。
私は長くパソコン関係の仕事をしていたので、電子機器でビープ音が鳴るのは当たり前。ビープ音が聞こえるのが当たり前と思っていました。
でも最近の話では、このビープ音が聞こえない人たちがいるそうなんです。
人間は高齢になって耳の機能が低下するとビープ音が聞こえないらしいです。
人間が聞き取れる音の範囲は、周波数でいうと20Hzから20,000Hz。
もともと人間の耳は年齢とともに高い周波数の音が徐々に聞きづらくなると言われています。
特に高い音のことをモスキート音と言われていますね。
モスキート音というのは蚊の羽音のような”キーン”という不快な音。
17,000Hz前後の高周波音をモスキート音というそうです。
この不快なモスキート音は若い人には聞こえますが、耳の機能が低下してきた大人たちには聞き取れない音として有名です。
若者だけに聞こえるモスキート音の特性を利用して、大人たちは迷惑行為をする若者や夜間の公園に若者たちが集まるのをモスキート音で防止や抑止するそうです。
逆に若者はモスキート音がおとなに聞こえない特性を利用して、授業中に教師に気づかれずにスマホを使う着信音に設定する猛者がいるようです。
ユーチューブにモスキート音を鳴らす動画がありました。
下記のリンク動画を試してもてはどうでしょうか。
私は12,000Hz以上の音が聞こえません。まぁ年齢相当の耳機能だとは思います。(笑)
最近はユニバーサルデザインが取り入れられているので、建築物でも設備でも製品でも誰もが使いやすいデザイン化が進んでいます。
調べると音に関してもユニバーサルデザイン化が進められているそうです。
例えば音を光で表したり、音を文字にするデザイン化が進んでいるようです。
電車に乗った時に思うのは行き先を多言語で表示したり、音声案内しているのもユニバーサルデザインの一環ではないかと思います。
音のユニバーサルデザイン化の中には、13言語の同時通訳なんていうすぐれものまであります。
探すてみると、あちこちでユニバーサルデザインを見つけることが出来ますね。
あちこちで見かけだしたと云っても、お金を掛けられない商品とかはまだまだ改良よちが有りと思えます。
スキャナの話です、そのスキャナでは文字を読み込んだ時にビープ音を鳴らして利用していました。
ビープ音が鳴って知らせてくれるのですが、とある高齢者が利用しても音が鳴らなかったそうです。
「故障している」と、購入した販売店に持ち込んで交換してもらったみたいですが、交換した商品でも同じで音が鳴らなかったそうです。
メーカーに電話で相談したところ、メーカーからは「ビープ音が鳴っているかを家族に聞いてください」と言われたそうです。
子ども家族が来た時に実際に試したところ、ビープ音が鳴っていたそうです。
故障だと勘違いした原因は、利用者が高周波を聞き取りづらくなっていたこと。
高齢者の利用を考えていなかったの?と思いますよね。
ビープ音の問題は、ビープ音を音量調節出来るようにするとか、音色を変えれるようにするとか…。手はあると思います。
開発費とか変更に費用は掛かるでしょうが、無意味なセット交換を繰り返すより、
試算だけでも価値があるのでないかと思います。