計算されたセトリと演出で観客を楽しませてくれるライブ。
主催者側の計算通りに進行していても、というか進行しているからこそアクシデントがおこることがある。
大きさの大小はあるかもしれないがライブでアクシデントはつきものだ。
例えばアーティストのマイク音にノイズが乗ったり、ステージに準備した小物が見当たらなかったり、立ち位置が違ったり、1番だけが最後まで歌い上げたり…。
いろんなアクシデントがある、アクシデントがあるからこそ今を感じれる。
アクシデントが発生した時にこそ見れるアーティストのリアル対応が私は大好きだ。
アクシデントこそライブを空気で感じられる瞬間である。
きへんずワンマンライブ『Kind of Tree~大阪の陣~』に参戦してきた。
きへんずは『歌ってみた』カテゴリーで活躍している女性4人組のユニットだ。
歌い手さんのライブは過去にニコこれツアーとENERGY GIRLSライブに参戦したので今回が3回目。
歌い手さんのライブは頭を振るしペンライトを振り回すし、そしてジャンプもする。
とってもパワフルでストレス発散が出来るのこと、そこが好きだ。
ライブはいつもの歌い手ライブと違い、前半はしっとりバラード中心だった。
だが期待していたジャンプも頭振りもあってライブは大盛り上がり。耳からだけではなく体全体で音楽を感じられるライブだった。
そんな大盛り上がりのライブ終盤にアクシデントが発生した。
歌っている演奏が途中で止まったのである。
きへんずのメンバーだけでなく、たぶん会場にいる全員が「えっなに!?」という状態になった。
この時、きへんずメンバーはどうしたかというと、あたかも演奏が続いているように歌い続けたのだ。
途中、ストップしかけたように思えた時、えくたそさんのはからいで歌が続行した。
そこからは会場とステージで歌をエンディングに作り上げていく。
会場がひとつになった楽しいひとときであった。
アクシデントだったのか、それとも演出だったのか、ほんとのところは分からない。
どちらにせよ突然のアクシデントが起こったことが記憶に残るライブになったのは確かである。
ライブは生である。その時がその時だけであるからライブだと思う。
その時を感じられないライブなら行く必要はない。CDとかダウンロードのほうが良い音で聴けるのだから。
後から思うと、あの時の演奏消えたのがアクシデントだったにしろサプライズにしろ、
とても良かった。
こんな気持ちにしてくれるならアクシデントよ、どんと来い!である。
それこそライブだと思う。