今でもたまにツイキャスを聴く。
以前はツイキャス配信をしていてリスナーが何十人といるひとを羨ましく思っていた。
自分の配信を聞いてくれる、男にしろ、女にしろ聞いてもらえる”モテモテ”状態の配信が羨ましいと思っていた。
だけどツイキャスを配信しているひとはけっしてリア充なんかではない。
リスナーが100人いたとしても配信している時は大抵ひとりぼっち、みんなひとりで配信している。
ぼっちで配信しているのに彼ら彼女らをけっしてリア充とは呼べないと思う。
以前にツイキャスをよく聞いていたころ、高い声がステキな女子高生の配信を聞くのが好きだった。
とくにカラオケ配信が好き、リスナーからリクエストを受けて歌ってくれるのがよかった。
この頃、私はボカロを好きになり始めた頃で、ニコ動画やYouTubeに飽き足らずにボカロがよく歌われているツイキャスにたどり着いて聴いていたのである。
高い声で歌うその女子高生は、ボカロと一緒くらいにアニメソングを歌っていた。
当時私が好きだったのは「アイのシナリオ」である。
CHICO with HonyWorksが歌う、かなりヒットした曲だ。
この曲はアニメ「まじっく快斗」のオープニング曲で、「こんな曲あるんだぁ」という程度に聴いていた。
知ってはいた曲だが、ツイキャスで配信を聴くと多くの人が歌っている。
当時の若い人に支持された曲だっとと思う。
ある日の休日、ツイキャス配信が始まってすでに何曲か歌われていた。
でもまだ「アイのシナリオ」が歌われていない。
ツイキャスは延長しない限り配信は30分で終了するルール。
残り時間の減りかたを見て、私が「アイのシナリオ」をリクエストした。
するとどうだろうか。他のリスナーからも「私もアイのシナリオ」「俺もそれ!」と重なるようにリクエストが積み上がっていった。
配信している女の子は、「何、この団結力!?」とびっくりしていた。
当然私もびっくりです。
リスナーのうち、5~6人は「俺も」「俺も」と「アイのシナリオ」をリクエストした状態だった。
女の子はリクエストに答えてくれた。きれいな高い声で「アイのシナリオ」を歌い上げてくれたのだった。
ひとつの目標に向かって、みんなのベクトルを合わせていくことがチームワークだとすると、この時のひとつに団結した気持ちほどチームワークを感じた時はない。
好きな歌を聴いたこと以上に心が喜んだ瞬間でもあった。
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