昨年末の紅白歌合戦は大御所が登場する後半になっておおいに盛り上がっていました。
私は米津玄師さんを楽しみに今か今かと登場を待っていたので、それまでのアーティストも聞くとはなしに歌を聴いていました。
紅白歌合戦の良いのは普段に接触することがない歌、演歌とかアイドルとか知らないアーティストの歌を聴かせてくれるのが良いところだと思います。
色んなアーティストを聴いていた中で気になったのは松任谷由実(ユーミン)さん。
何曲もヒット曲を持っているアーティストさんですね。
ユーミンさんの歌声をテレビで聴けるのはそうそうないので歌う時には私もテレビ前に座ってワクワクしてました。
学生時代に流行っていた曲を今のライブで観れて泣きそうになるくらい嬉しかったです。
だってあのユーミンさんですよ!私の中では中島みゆきさんとならんで巨塔のアーティストです。
音楽がフォークからニューミュージックへと変わっても、荒井由実さんから松任谷由実さんに名前が変わっても、ずーっと第一線で活躍し続けてきたユーミンさんです。
若かりし頃をプレイバックしながら、ユーミンさんの歌を聴いていました。
でもちょっと気になったのが、『やさしさに包まれたなら~』を聴いて声が出ていない感じ?声に伸びがない?です。
私はライブやステージでユーミンさんの生歌を聴いたことがありません。
CDとかラジオから流れてくる歌声しか知らない私からみてちょっと苦しそうな歌声に感じました。
苦しそうには感じましたが、地声でごまかすことなく歌っているユーミンさんの姿にすっごく感動しました。
声に感情が乗っている、きれいに歌っているだけの歌では感じない、響かない、歌へのパワーが溢れでていました。
まさに感動の涙なしでは見れない歌声だったと思います。
ネットでは加齢によるだとか、喉の調子が良くないとか、いろいろ云われています。
でもどんなアーティストであれども喉や体調が悪い時はあると思います。
その時の最高パフォーマンスをすれば観客は納得するものです。
紅白歌合戦のユーミンさんはそれが実感出来たパフォーマンスです。
アーティストは自分の持ち歌でも歌いにくいとか歌うのが難しい曲を持っています。
上手に歌えない(かもしれない)からライブでは歌われない曲ってあります。
でもちょっとくらいうまく歌えなくても観客は待っています。
声が出にくいとか途切れるとか言うのはある意味ライブの醍醐味だと私は思います。
歌声がCDと同じでなくてもいいんです。
というか同じじゃないほうがいいんです、観客は今のパーフォーマンスを待っているものですよ。