データ社会がやってくる。
今年10月に幕張メッセで行われたCEATEC(シーテック)を見学して思ったのは、IoTでデータを収集するのはあたりまえになってきているということ。
以前までは「IoTと云っても何しているの?」であったけど、今では各社ともデータを取るのが当たり前になっていた。
IoTの各種センサーで集めたデータをどう活用するか、どのようにデータを使うのが商売に結び付いていくかを考えているところ。
という感じであった。
Iotとかデータ集めは目に見えてはいないので、みなさんが普段の生活する中で感じてはいないだろうがすでにデータ集めは始まっている。
たとえばコンビニ。
コンビニでは何時に何人来店して、どの棚を見てどの商品を購入したかまで把握出来ているようだ。
コンビニのセンサーは?というと、コンビニにはカメラがたくさん設置されている。
防犯目的のカメラだと思っていたが、新しく出来た店舗ではそれ以外にも客の動向を把握にも利用されているみたいである。
家庭内でもデータ集めは始まっている。
たとえばスマートスピーカー、Google Homeやアマゾンエコー、そしてLINEのクローバーなどである。
これらのスマートスピーカーは普段の会話、家庭内の会話は収集していないとは言っている。
でも逆にいうと、スピーカーに対してしゃべったこと、尋ねたこととかはすべて記録されてデータとされている。
テレビも同じ。
最近のテレビは賢くなっていて、視聴履歴から観るべき番組をリコメンドしてくれる。
テレビを通してテレビメーカーが視聴データを集めているのである。
今年(または来年)あたりはデータを集め始めた元年といわれるようになるのではないだろうか。
そして2年~3年後、データを使った真のサービス社会がやってくると私は思う。
その時に初めてデータ社会が訪れたとみんな感じるようになるのではっと思う。
今IoTと言われているが、IoTで儲けている会社はドイツのシーメンス社だけといわれている。
IoTの先駆者であったアメリカのGEでさえIoTで利益を出せていない。
だが見据えた将来、来るべき未来が各社とも"データ社会"だと分かっているからどこの会社もIoTを使ったデータ収集をやめることはない。
これからは機械とか製品とかは主でなくなるのであろう。
製品はデータを取る/使うためのものになり、ほんとうに重要なのはクラウドに集められたデータと言えるようになるのではないだろうか。
日本は自動車にしろ電気製品にしろ、ハードを販売して売り切る商売が得意であった。
得意なハード販売を通して、データを集めてユーザーに真に必要なサービスを提供する。
これが出来ないとクラウドサービスを展開しているGoogle、Apple、アリババやアマゾンなんかに日本メーカーは駆逐されてしまうと私は思う。
新しく訪れるデータ社会はどんな社会になるだろうか、到来を今から楽しみにしている私がここにいる。