この先、雑誌はなくなってしまうのだろうか…。
JR駅構内の売店『キヨスク』に雑誌を一手に卸していた『鉄道弘済会』が『キヨスク』への雑誌卸しから撤退するというニュースが伝わってきた。
私の記憶にある『キヨスク』では雑誌は新聞の上あたりに平積みされていて、売店のかなり大きな面積を占めていたように思う。
でも最近では雑誌の売上高がピークだった1993年の10分の1まで縮小していたそうである。
今では売店の本棚も縮小されて端に小さくまとまって置かれているだけ、今や売店の脇役になってしまっているそうである。
確かに電車に乗っていても雑誌を読んでいるひとはほとんど見掛けない。
というか、ほとんどの人はスマホとにらめっこをしている人たちばかりである。
「みんな何をしているのだろう」と覗くとはなしに目に入った画面を見てみると、SNSをしていたり、ゲームをしていたり、マンガを読んでいたり…etc。
皆それぞれにその人なりの時間をスマホで楽しんでいるようだった。
私も雑誌はほとんど買わなくなった。
でも唯一購入している雑誌がある。
それは本屋の店頭では販売していない『日経エレクトロニクス』である。
この本は少し時代の少し先を読んだ専門情報満載の本で、世の中のエレクトロニクスが進んでいく方向が見える雑誌だと私は思っている。
定期購読の雑誌なので毎月郵便ポストに届くので買い漏らすことがない。
逆にいえば読む時間がないときにも嫌でも手元に届いてしまう。
時間が作れた時に読むようにしてはいるが、気づいたら積み本ならぬ積み雑誌になっていたりする。(笑)
さて『キヨスク』で雑誌の売り上げが伸びていない話である。
確かに雑誌を読む利用者はスマホの普及で減ったかもしれないが、雑誌を買わせる努力も足りないと私は思う。
あれだけ人の多い、駅ナカに店舗を持っていてである。
『キヨスク』では雑誌の販売をやめたとしてもその他商品が勝手に売れるので店舗売り上げに影響は少ないのかもしれない。
でも売れない雑誌だからこそ売れるように店舗変革を目指すべきだったのではないだろうか。
売れるからといってマンガ雑誌や週刊誌だけを置いていたのでは年々読者の減っていく雑誌で売り上げが上がるわけがない。
例えば電車が向かう先の観光案内系雑誌を置いたり、インバウンド向け雑誌を置いたり、インスタ映えするスポットや写真の撮り方を紹介した本とか…。
色々チャレンジしたくなる本や雑誌はあると思う。
そんな雑誌が駅売店に置いてあるのが分かっていたら、電車に乗る前に売店の雑誌コーナーを覗く人は増えるのではないだろうか。
最高の立地で客が望む雑誌を考える、売店の売り上げが小さくなっている今だからこそチャレンジ出来る取り組みではないだろうか。