消費意識が『モノ消費』から『コト消費』に変わっていると言われて久しい。
私の若い頃であれば、女性はブランドバックや洋服、男性は車、一眼レフカメラそしてパソコンなんかを皆がこぞって買っていたものである。
「誕生日のプレゼントは何がいい?」
「私、ヴィトンのカバンが欲しいの…」
なんてことをデートの時に助手席に乗る彼女から言われたことがある男性は多いのではなかろうか。
そんなモノ消費だったのが今では大抵のモノは既に持っているために『欲しいものが思いつかない』とか『家にモノがあふれていてこれ以上持ち物を増やしたくない』なんて人が半数以上いると言われている。
モノを買い集める時代から求める価値が移動したのがコト消費。
欲しいモノが無いや見つからない人たちがお金を使う価値を見出したのがコト消費だと言われている。
コト消費とは色んなモノを買い集めて持つよりも他人と同じ体験をするとか共有する体験に意義を見出す消費行動。モノからコトへ消費行動は既に移り変わっている。
コト消費として増えている行動だが、例えで下記が増えていると良く言われている。
・ライブ
・旅行
・美術館
1,ライブは増えている。
なにせ私でもちょくちょく参加するようになったくらいですから。(笑)
音楽業界がCDなどの音楽ソフト売上げが減ったことでライブやコンサート
そして会場での物販に力を入れていることもあり増えている。
好きな音楽をみんなで共有したいという思いがコト消費になって表れているので
しょう。
2,次は旅行。
でも旅行といっても聖地巡礼です。
聖地巡礼とは映画やアニメの舞台となった場所を訪れること。
同じ撮影場所に立って主人公の気持ちになりたいという気持ちがコト消費として
表れているんだと思います。
3,そして美術館。
平日に美術館を訪問すると結構ご年配の方々を見かけると思いませんか?
コト消費は何も若い人たちだけの消費行動ではありません。
ご年配のかたもモノよりコト(体験)に関心が高いのだと私は思います。
そして最近気になるのは「トキ消費」です。
大阪でも期間限定でアニメと連動したショップが入店出来ないくらいの大盛況なのを見掛けます。
SNSの浸透で話題になっていることへ乗り遅れないというか、自分も特別な時間を味わいたいという気持ちや行動を『トキ消費』と言うのでしょう。
例えば今流行りの映画『カメラを止めるな!』、これは今流行っているから今観ないと見れないという心理が働いて大きなヒットにつながっているのだと私は思います。
2度と味わえない特別な時間を持つ、そこにお金をかける、それが今の消費行動なんですね。