mac-3's blog

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映画『詩季織々』はグローバル市場を目指した新しいアニメ映画だ!

この映画は若かった時の心の奥に仕舞い込んでいたあの頃の思いを思い返させてくれる作品でした。

 

 

映画『詩季織々』を観ました。

詩季織々』は『君の名は。』や『秒速5センチメートル』などを制作したアニメ制作会社コミックス・ウェーブ・フィルムの映画作品というので期待していました。

しかも単にコミックス・ウェーブ・フィルムが作るアニメ映画というわけでなく、コミックス・ウェーブ・フィルムと中国のHAOLINERS ANIMATIONがコラボして制作した映画です。

なので視聴者ターゲットが日本人オンリーの作品ではありません。

 

今までのアニメ作品は映画を含めて日本マーケットをターゲットにした作品でした。

日本のアニメは映像やストーリーそして繊細さなどが海外でも評価されています。

この作品は日本アニメのクオリティをそのままで、より大きな中国マーケットで戦えるように武装した作品です。

映画は短編3作品のアンソロジーをひとつの映画にまとめた作品になっていますが、各作品の舞台はすべて中国です。

コミックス・ウェーブ・フィルムのもつアニメの色彩とか表現力とかの品質を中国を舞台に持ち込もうとしたというか、グローバルで戦えるアニメにしたかったのかなと思います。

映画自体はノスタルジーに浸れますし、昔持っていた思い出や失くした思いが心に蘇ってくる作品でコミックス・ウェーブ・フィルムらしい作品だと感じました。

詩季織々』が日本を舞台にした作品であれば私の評価は☆3つですが、中国を舞台に作ったところに日本アニメの海外展開を示した点も評価して☆4.5を出せる作品です。

 

今までのアニメは日本市場向けに作られた作品がほとんどで日本を舞台にした日本人主人公の作品ばかりです。

でも『詩季織々』は確実に中国に向けて作られています。

私が観た『詩季織々』は日本語で声を当てていましたが中国で配給するときには中国語吹き替え版が配給されるのではないでしょうか。

コミックス・ウェーブ・フィルムの品質で作られた作品、舞台も登場人物もすべて中国人であれば中国でヒットする予感しかありません。

 

 

この映画『詩季織々』は映画館での上映終了した8/25(土)からNETFLIXでネット配信スタートするそうです。

君の名は。』や『秒速5センチメートル』の映像やこれら作品が持つ雰囲気が好きなかたは映画『詩季織々』を必ず気に入ると思います。

若い頃の思いいつの間にか失くしていた思いを思い返させてくれる、その思いを胸に再び歩き始めたいなという気持ちにさせてくれる作品です。

そんなグローバルを意識した日本アニメを確かめてみるのも良いと思いますよ。

 


『詩季織々』 予告篇