セブンイレブンが店頭の専用サーバーで提供する予定であった100円生ビール販売を中止した。
よく生産体制が整わないとか諸般の事情で延期するとか聞くことがあるが、今回は販売中止で販売を再開することはないのである。
私に云わせるとなんとももったいない決断をしたものである。なぜに中止?
コンビニで生ビールを100円で販売するアイデアはとても良いと思う。
かつてはドリップしたばかりのコーヒーを100円で飲めるようにしたコンビニ。
ドリップコーヒーは来店客の増加につながるデータが取れたことでコンビニ業界で爆発的な人気になり、店舗にテーブルどころか椅子もないお店でもドリップコーヒーを提供している。
今回の生ビールもコーヒーと同じように来店客アップを狙ったと考えるが、お酒にはおつまみ必要ですよね。
私は生ビール販売は集客だけでなく売上も伸びると思っている。
チーズにナッツ類そしてハムとか100円生ビールに合わせて200円、300円くらいするおつまみがバシバシ売れていく姿を想像している。
売上伸びが予想出来るにも係わらずセブンイレブンは生ビール販売を中止した。
中止した理由は飲酒運転の助長や事故などのリスクを考えて決定したそうである。
確かにコンビニで生ビールを販売するときに年齢確認して販売したとしても、その人が車を運転して来店したか徒歩での来店かなどは分からない。
もし生ビールを販売したお客が飲酒運転した場合、お店やバイトの子が罰則を受ける可能性がある。
罰則を受けなかった場合でも、聴取やその他で拘束さらた場合には店舗運営に影響が出るかもしれない。
こんなリスクを回避するために販売中止になったようだ。
だがしかし、現在でも生ビールを提供しているコンビニが実際にある。
『Newdays』はJR東日本系だから、駅直結しているコンビニである。
すべての店舗ではなくて池袋の店舗などで生ビールやハイボールのサーバーを設置して提供している。
この店舗を取材した記事を読む限り生ビールなどお酒の注文はちょい飲みのお客が中心だ。
さすがに駅のコンビニで宴会をするツワモノは居ないようである。
私が思うには、駐車場がない街なか店舗では生ビール販売を提供するべきだと考える。
セブンイレブンが生ビール販売を中止した今は、他コンビニに大きなチャンスが来たと思う。
他のコンビニが生ビール販売をしない手はないと思う。
ただし生ビールを提供するのは飲酒運転のリスクをクリア出来る店舗だけに絞る必要はある。
今回セブンイレブンは生ビール販売の中止を決めたが、この決定は大きな魚を逃したことになるのではないか。
中止するのではなくて、せめて延期にして状況や環境の変化を見定めるべきではなかったのか。
この答えは他社や他業界の販売体制が整う来年夏には結果が出ると思う。