サッカーのワールドカップを見ていて違和感があるのが、外国人選手が腕にしているタトゥー・入れ墨である。
日本でタトゥー・入れ墨といえば、その昔は反社会的な人たちが入れているものであった。
小さいころに見たり読んだりしたお話でよく出てきたのが、『親からもらった体に傷を付けて!!』と入れ墨を入れたお兄さんに近所のおばちゃんが怒っているシーンである。
それが今では世界中が観るテレビ放送で、スポーツ選手が普通に入れ墨をしているのである。
今のグローバルな時代には、日本ローカルの考えで物事を見てはいけなくなったのではないかとつくづく思うようになってきた。
海外の場合というか国によってタトゥー・入れ墨の捉え方は違うようではある。
例えばイタリア。
イタリアでは入れ墨は除去するときのしづらさや取りにくさを訴えてはいるが、入れ墨を入れるスポーツ選手が多いと云われている。
例えばコロンビア。
コロンビア人は入れ墨を入れることに抵抗がないというか、おしゃれ感覚で入れるのが普通のようだ。
日本では入れ墨を入れていると、スポーツジム、プールや温泉は『お断り』とされているので入ることが出来ない。
コロンビア人にこのことを説明しても、What?とWhy? なんで?なんで?と理解してもらえないそうだ。
これはもう文化の違いとしか説明が出来ない。
サッカーだが、日本人選手で入れ墨を入れている人はいるだろうか?
ネットで調べた限りではいてるようだ。
外国人選手のように腕全体にギスギスにしている人はいないようであるが、上腕部とか背中とかにしている選手はいるようである。
ユニフォームで見えないところではタトゥー・入れ墨をしているようすがネットにアップされている。
興味があるかたは検索するとすぐに見つかるので、どうぞ。
日本ではタトゥー・入れ墨を文化的にダメだと云っても、いまや外圧によってダメだと押し返せなくなってきたタトゥー・入れ墨。
そう遠くない将来に日本の若者たちがピアスと同じ感覚で普通にタトゥーを入れだすような時代がくると予測する。
温泉やプールもいつまでもタトゥー・入れ墨を『お断り』が出来なくなるのではないだろうか。
2020年の東京オリンピックでは、今よりもっとたくさんの外国人が日本に来てくれるであろう。
その中にはタトゥーを当然のファッションとして捉えている国のひともいて、タトゥー・入れ墨があるから『お断り』とされたらそれは差別と思われるのでないか。
自国の文化を押し売りすることは出来ないと思う。
そう考えればあと2年ほどでタトゥー・入れ墨に対する日本人の考えかたが変わるような気がしてならない。
どうせ入れるなら、こんなかわいいタトゥーにすればとは思う。