mac-3's blog

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自由資本主義と国家資本主義について調べてみた。

2011年のこと、私の会社では台湾EMSの会社と事業協業を進めていました。

当時、台湾EMS社と事業協業を始める時にEMS社トップが話された内容が最近になって耳に入ってきました。

当時の台湾EMS社トップが云われた内容で耳に残ったのが次のことばです。

 

『中国と韓国は国家資本主義の国です。それに比べて台湾と日本は自由資本主義の国です。協力して国家資本主義国のサム◯ンに勝ちましょう!』

 

かつては資本主義と社会主義が西側と東側と呼ばれる国家にまとめられて、どちらが正しい経済運営かを競い合っていました。

結果、ベルリンの壁崩壊や革命などが起こったように資本主義のほうが正しい経済体制であると導き出されました。

社会主義では働いても働かなくても給料が同じという体制なので、結局はだれも真面目に働かないということが分かったんですね。

 

EMS社トップの云った自由資本主義と国家資本主義が気になったのでネットで調べてみました。

簡単にまとめると、資本主義は正しい経済活動であるがまったく自由に経済活動をさせておくとリーマンショックのような事柄で世界金融危機が起こる。

経済が簡単に破綻してしまうのでまったく自由にさせるのではなく、ある程度国家が経済活動に介入して管理すると云うのが国家資本主義だそうです。

そして国家資本主義と呼ばれている国は、中国、韓国、ロシア、シンガポールベトナムなどだそうです。

日本や台湾、そしてアメリカなどは伝統的な資本主義の自由資本主義ですね。

 

台湾EMSトップのかたの言いたかったことを自分なりに解釈すると『我々は同じ経済活動としている枠組みの仲間だ、国は違うがイデオロギーは一緒なので協力してイデオロギーが違う企業に打ち勝とう!』ではないかと思います。

 

この2つの資本主義はどちらが正しい資本主義かを競争しています。

最近では先進国の経済活動の伸びが緩やかになってきているのに比較して、新興国の経済活動の伸びに目を見張るものがあります。

そして少なからぬ新興国で取られている経済活動が国家資本主義モデルです。

国家が経済活動に介入するシステムですね。

 

日本は自由資本主義です。競争は各企業間での戦いにまかせています。

ですが、相手となる民間は単なる一企業ではなく、資源や資本が豊富な国営企業が相手(ライバル)になることがあります。

日本も一企業では資源や資本が豊富な国営企業相手に勝てないケースが増えるだろうと思います。

同じ自由資本主義でもアメリカのように情報やデータを寡占化出来るIT企業が日本にあるわけでもありません。

でも日本でも国家が企業活動を支援したとしたら…、うまくいかないような未来しか私にはみえません。

 

私が思うには、政府は政策面でしっかりした策を作成する、そして民間が効率的に進める。

少子化で将来細る可能性が高い国家の日本には、日本が目指すべき経済活動があると思います。